愛国主義的なイデオロギーが好きになれない理由

ナショナリズムの台頭といいますか、世界中で移民受け入れマジ勘弁、自国民の利益を最大限に考えよう的な動きが広がっていまして、日本でも在日問題などに端を発して、いわゆるネトウヨという人達中心にその考え方は大きくなってきていますね。

最近だとこの話題がありました。
hamusoku.com

これのコメントを見ても、やはり外国人が日本のお金を使うことは許されないという感じです。


たとえば日本が途上国やあるいは新興国の立場であったとすれば、日本人まじ頑張りましょうという話は分かる。まじ頑張って国を盛り上げていきましょう。


しかし現実では日本はすでに世界の中でもトップクラスの富を得ています。いわば1億総勝ち組状態です。

この状態においては、日本人だけが良くなる方法を追求するという言説ではむしろ国益を損ないます。力を持ってる人は持っていない人に対して再分配をしていくべきです。なぜならいつか必ず途上国との立場が肉薄、あるいは逆転する時が来るからです。グローバリゼーションの中で、世界間格差の縮小という動きは加速しています。この動きは止められません。特に昨今はテクノロジーと経済力が大きく相関していると思いますので、日本も他の国の最先端のテクノロジーの恩恵をつねに受け続けていかなければ衰退するだけなので、この流れを無視することはできません。

だから、日本の国益を考えるのであれば、ODAや移民受け入れなどを広く実施して、新興国・途上国、つまり自分たちよりも立場が下の人達と良好な関係を築いていくことが必要なのではないでしょうか。


というと日本にも格差があってそんな余裕ないですという話になるのかもしれませんが、自分たちが勝ち組であること、そしてそれはたまたま今この国がそうなっていてたまたまその国に生まれたからだけにすぎないということに、もう少し自覚的になるべきではないのかなと思います。