他人を傷つけないようにするには

ツイッターやってて、誰も傷つけないツイートしたかったという話をみて、なるほどそれはいったいどういうものだろうと思いを馳せていた今日この頃です。しかし誰も傷つけない言動をするというのはなかなか不可能な事だと思います。それどころか単純にそこを目指してしまうと逆効果になりかねません。


「嫌いじゃなく好きを語れば誰も傷つけない」という話はネットだとよく見かけます。しかしこれもなかなか曲者で、まあ単純な反論としては「あなたが好きだと言っているものに親を殺されました」というのがありそうです。

他にももっと色々なケースがあるのですが、おそらく一番問題になるのが、例えば40人のクラスで39人が「~が好き」と盛り上がっていれば残りの1人は嫌な気分になったりするケースです。人はこのケースのように「誰かが楽しくしているのを見て傷つく」という感情を持っているため、原理的に何をしても誰かが傷つくのです。そのため、誰も傷つけない言動をするというのは不可能と言えます。


ではどうすりゃいいのかというのは難しい話ですが、僕の場合は傷つける対象を選択するというのをけっこう昔からやってます。ここで選択されるべき傷つける対象というのは「出来るだけたくさんの人」です。一個人が持っている攻撃力は有限ですから、攻撃対象を出来るだけ多くすることで1人当たりのダメージを軽くするというロジックになっています。

逆にマイノリティを攻撃対象にしてしまうと、本当に些細な攻撃でも深刻なダメージになってしまうことがあるので注意が必要だと思います。別の角度から見ると、先ほど40人中1人が孤立するというケースのように、多数派というのは多数派であるということ自体が少数派に対してのわりと強めな攻撃性を持っているのです。


従って、出来るだけ誰も傷つけないために考えるべきはシンプルで、多数派と距離を置くということです。ツイッターで言うならば、自分の考えが多数派だと感じた時は黙り、少数派だと感じた時は正直に思いの丈をばんばんツイートするのが良いと思います。これが誰も傷つけないコツのようなものです。ただ、同じ意見でも場の切り取り方によって多数派になったり少数派になったりするので、そこら辺はバランス感覚が必要になってくると思います。あと当然ですが暴力はどこまで行ってもただの暴力なのでもちろんダメです。


僕らは幼少の頃から小学校などで多数派でいることの幸せと少数派になることの不幸をとことん教え込まれるので、多数派と距離を置くっていうのはけっこう勇気がいることかもしれません。でも、今この国はどんどん深刻な衰退へと突き進んでいて、そんな場所で多数派でいること自体けっこうやばいんじゃかなって思うので、多数派と距離を置いた方が結果的には良いことが多いかもしれません。



あとはまあ、FPとか使っちゃダメ絶対。