ダイエットをする

僕はもともと週3出勤で2日は在宅だったのだけど、それでも週3日の出勤がなくなるというのは大変なことで、運動不足ここに極まれりな感じになっている。


ということでダイエットをしようと思う。方法はいたってシンプルであり緩い感じで、夕ご飯に炭水化物をとらない作戦である。


せっかくなのでダイエットアプリをインストールしてみた。

www.asken.jp


このアプリはなかなか頑張っていて、ご飯を写真に取ると、画像認識と膨大な料理DBとを駆使してその食事の栄養素を解析してくれたりする。まあ精度はぼちぼちというところだけど、やりたいことは便利である。


それでまあ目標摂取カロリーとかがあるわけなのだけれど、僕のような1日2食生活だとカロリーをクリアするのは非常に容易く、夕ご飯から炭水化物を抜くだけで他はかなりがっつり食べても大丈夫なのである。特に野菜スープを大量に作って何日もかけて食べるというのは非常におすすめな方法で、食事の微妙な物足りなさからくる「もう一品」を野菜スープ増量(カロリーはとても低い)という形で乗り越えることが出来る。


あとダイエットにおすすめなのはセブンイレブンの鳥胸肉のサラダだ。美味しいしカロリーも低いしバランスも良い。

www.sej.co.jp



ということで初めて4日目くらいなのだけど、すでに-1.5kgで78.5kgくらいになっている。73kgくらいまでいくと標準体重よりちょっとだけ下くらいになるので、とりあえずそこを目指すのである。よく高校卒業時の体重がベストと言うのだけれど、それだと66kgくらいでかなり痩せ型になるので、そこを目指すかはまたその後の話になる。

機動戦士ガンダム

めちゃくちゃ久しぶりにファーストガンダムを観た。

第1話 ガンダム大地に立つ!!

第1話 ガンダム大地に立つ!!

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


1979年放映の国民的アニメ。ところがテレビ放映当初は視聴率がまったくふるわず、実は打ち切りの形で終了している。ところが物語が終盤になるにつれて人気が出始める。宇宙世紀シリーズは物語の中盤は比較的地味な展開が多く、終盤になって大規模宇宙戦闘に入っていくあたりで激アツになるのでなるほどと思う。

このあたりの経緯はWikipediaなどをみると面白い。

ja.wikipedia.org


機動戦士ガンダム宇宙世紀シリーズは戦争がテーマであり、特にロボットアニメであるわりに兵器のリアルさが特徴で、神秘的な力のようなものはほとんど存在せず、モビルスーツスペースコロニーなどサイバーパンク的な想像力の範疇で作られている。平成以降のガンダムでは兵器のリアリティをある程度捨てた部分があるので、宇宙世紀シリーズでしか味わえない戦争のリアルさがある。


昭和のサブカルチャーは時代的に第二次世界大戦を参照しているものが多い。ファーストガンダムはこれが特に顕著で、大戦時の模様がダイレクトに描かれている。まず太平洋戦争の最大の特徴であった戦艦同士の艦隊戦が戦闘のベースになっているし、特攻隊なども出てくる。ジオン軍の破れ方は日本の敗戦の仕方を踏襲している。物語最終盤の決戦では、正規パイロットの多くを失い学徒動員して回しているジオン軍モビルスーツは、性能の劣る連邦軍モビルスーツになすすべなく撃墜されていく。


第二次世界大戦を数多く参照しているリアリティのある戦争描写がファーストガンダムの大きな見どころだろう。


あと、今回宇宙世紀シリーズを見返して特に印象に残ったのは「先に出会った」というフレーズである。なんで戦争なんてするんだという問いかけに、ララァ・スンは「アムロより先にシャアに出会ったのだからしょうがない」というし、サラ・ザビアロフは「カミーユより先にシロッコに出会ったのだからしょうがない」という。


「先に出会った」というのは党派的な闘争の1つの本質であるように思う。しかし彼女たちが聡明なのは「先に出会ったのだからしょうがない」という自らに対するメタ視点を党派性と同時に持ち合わせていることであり、この視点はこの先重要なもののように思う。党派性を持っていることは自然なことだが、しかしそれは単に「先に出会ったからしょうがない」ものなのである。

シェフ

シェフ 三ツ星フードトラック始めました (字幕版)

シェフ 三ツ星フードトラック始めました (字幕版)

  • 発売日: 2015/05/13
  • メディア: Prime Video


2014年制作の映画。SNSの隆盛期である。主人公は一流レストランの料理長で、あのアイアンマンの監督ジョン・ファヴローが監督兼主演をしている。


物語はツイッターで人気のレストランレビュアーアカウントに主人公の料理が酷評されるところから始まる。その酷評レビューを見るためにツイッターに初めて触った主人公は、ツイッターによくある「死ねあほ」的なリプライを送り、その時はすっきりする。ところがそのツイートが瞬く間に拡散してしまい、大炎上してしまい、ついにはレストランを解雇される。失業してしまい大炎上したため再就職も難しい主人公は、元妻の薦めるがままにフードトラックでの移動販売を始める。


そんなお話。この映画はとにかく料理愛に溢れていて、出てくる料理が全てめちゃくちゃ美味しそう。美味い料理は世界を平和にするというのを感じる。僕も明日はホットサンドを作って食べようと思う。


僕は一時期は毎週末誰かとサシで飲みに行くという生活をしていたことがあって、そこで確信したのは、僕みたいなコミュニケーション下手でも美味しい料理とお酒があれば誰とでも楽しい時間を過ごせるということだ。美味しい料理を共有することほど強固な連帯はない。僕が最近流行のZoom飲みというやつに興味が持てないのは、料理の共有が出来ないからだろう。


コロナコロナで大変な世の中だけど、この映画の美味しい料理を観ると少しだけハッピーな気分になれる。


そして全ての飲食店にエールを送りたい。自粛が解除されたら、防疫意識を持ちつつがんがん食べ歩こうと思う。

アイリッシュマン

アイリッシュマンというマフィア映画を観た。面白かった。ややネタバレあり。

www.netflix.com


1950年代~70年代のアメリカのマフィア界を舞台にした話。トラックの運転手をしていた主人公が、ジミーホッファーというこの時代に実在した超大物の側近になって、あれやこれやの暗い活動をしていくというストーリー。3時間半程度の長編映画だが、全編通してスリリングな銃撃戦や暗殺シーンといったものはなく、物語は淡々と語られていく。


この映画は3時間半のうちの3時間くらいはマフィアでの様々な活動が描かれている。組織の中で政治争いをしたり、超大物人物を殺したり。しかし、この物語の特筆すべきところは、1980年代以降のこと、マフィアだった主人公の老後が描かれていることだ。


一人で動けなくなり介護施設で暮らしている年老いた主人公。当時のマフィアの関係者たちはみな年をとって死んでしまった世界。主人公は自分の世話をしてくれる若い介護士に、自分が殺した超大物の写真を見せる。この超大物のことを若い介護士は知らない。たった10年20年たつだけで、自分たちが起こして世間を騒がせた大事件は何もかもが忘れ去られている。その虚無感。


この映画が3時間半という長尺になっていること自体もおそらく演出になっていて、視聴者もその虚しさを共感する。3時間延々と見せられてきた様々なマフィアのドラマ、最後の最後に唐突にそれらの何もかもが忘れ去られ無価値になった世界に場面転換する。この3時間半見てきたものはなんだったのか、と。それは人生の最後に感じる事なのかもしれない。そういうことを考えさせられる映画だった。

夜は短し歩けよ乙女

こちら、2006年に出版された小説。および、それを原作とした2017年公開のアニメーション映画。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

kurokaminootome.com


昨今のこんなご時世だから、映画を見返してみた。


黒髪の女の子が、夜の街で酒を飲みまくり、古本市で本を買い、学園祭で演劇に飛び入り出演、という感じで夜の街の三密空間を渡り歩く物語。そして恋する主人公が黒髪の女の子を追いかけて少しずれた三密空間を渡り歩く。


三密が禁止された世の中になった今からみるとなかなか思うところがある。三密というのは文化そのものだと言ってもいいと思える。そして、色々な三密を部外者として観光する黒髪の女の子。


まあコロナ禍がこの先どうなるのかはよく分からないけど、話題の「新しい生活様式」を考える際には、三密や観光を大切を文化として捉えるという視点もあるといいのかなと思う。


ところで、この物語は全て一夜に起こった出来事であるのだが、夜が深まると共に三密空間だらけの街に風邪が流行して街から人がいなくなる。最初に風邪をひいて孤独に寝込んでいたおじいちゃん。そんなおじいちゃんをお見舞いした黒髪の女の子は、おじいちゃんの風邪が街中に広がっているということはおじいちゃんに人の縁があるということなのだ、と言って元気づける。


つまり「風邪」は「縁」のメタファーになっている。風邪の広がりを必死に食い止めようとしているコロナの世界で、それをどう考えるかも難しい話である。

キトリの音楽会 / Kitri

今年に入ってからKitriという人たちにすっかりハマってしまった。Spotifyでランダムに流し聴きしてたらKitriの曲が流れてきて、なにこれめっちゃいいとなったのがきっかけ。

www.kitriofficial.com


Kitriは姉妹2人の弾き語りユニットで、一台のピアノを姉妹で連弾しながら歌うという一風変わった演奏スタイルが特徴。作詞作曲も自分たちで行っていて、ノスタルジックでかつ先鋭的な面ももつ素敵な楽曲がたくさんある。それが姉妹の綺麗な歌声のハーモニーとピアノの連弾の音色で演奏されていてかっこいい。


そんなKitriは今年の一月にファーストアルバムをリリースして、それに合わせて丁度今頃の時期にツアーも予定されていたのだが、新コロちゃんが猛威をふるっているので残念ながら全公演中止になってしまった。


その代わりといってはあれだが、去年行ったツアーのライブ映像がYoutubeにアップされている。

www.youtube.com


Kitriのライブの様子はこれで初めて見たのだけど、これがまたかっこよくてますます好きになった。特に「矛盾律」は2人の歌声のハーモニーがとても美しいのと、ピアノ連弾という自分たちのスタイルに捉われずに色々な楽器にチャレンジしているのとで、ほんと大好き。


引きこもりなGWのお供にはキトリの音楽会が良い感じ。

10年後の仕事図鑑 / 堀江貴文・落合陽一

ホリエモンと落合陽一の共著。インターネットの普及とAIの爆発的進化により急速に進む労働環境の変化についての本。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑


AIやロボット工学の発達により、多くの職業は機械で代替可能になる。最終的にはコストの問題で、人がやった方が効率がよければ人がやるし、機械がやった方が効率がよければ機械がやるようになっていく。また、インターネットの普及により誰でも無数の知識に簡単にアクセス出来るようになった今の時代では、”学校教育”というものも本質的に変わっていくだろう。


本著では様々な職業についてのこれからの予測が1つのテーマになっている。とはいっても、本著中でホリエモンが述べているように、未来は予測不可能なので個別具体的な職業についてどうなるかというのは手相占いのようなもので当てにはならない。しかし激動の時代であることはたしかであり、本著のもう1つのテーマが、激動な時代にどのようなスタンスで生きていくべきかである。


それほど読むのが大変な本ではないので細かいことは置いとくとして、ホリエモンの言っていることは一貫してとてもシンプルで「今を全力で生きる」である。未来の事も過去の事も考える必要はなく、今楽しいことを全力でやろうということだ。


これはニーチェの思想と似ている。絶対善も絶対悪もなく、永劫回帰する本質的に無意味なこの世界で、今この瞬間を全力で肯定して生きていくことが大切である。