キズナアイ炎上関連を眺めていて思うこと

(この記事では通称として、キズナアイを批判してる人達=フェミ、男性オタク=オタク、と呼びます)

僕の理解では、今話題のキズナアイのようなオタク向け女性キャラクターの容姿の起源は少女漫画で、80年代初頭くらいに男性側に輸入され定着したものだ。だから女性にもキズナアイの容姿をカワイイと思う人がたくさんいるのは当然で、元来女性(あるいは子供)向けのかわいいキャラクターを男性が二次創作的に消費しているのだ。


キズナアイ炎上でまた吹き上がっているフェミvsオタク論争が、しばしば全くかみ合わない罵り合いになるのはこれが原因で、フェミ側がキズナアイの容姿を攻撃してもそれは元来女の子向けのものなのだから空回りにしかならないし、オタク側はオタク側で女性向けのキャラクターを二次創作して使っているという自覚が失われている(賢い人は隠している)ので女性だって楽しんでるじゃないかと平気で言う。


というようなことを↓を見て思いましたよ。
togetter.com

プリキュアの抱き枕は女の子向けのものなのでそれ自体への批判はあまりにも筋が悪い。ディズニーが子供向けキャラクター抱き枕(ぬいぐるみ)を出しているのも当たり前でそれは単に子供向けのおもちゃなのだ。しかし女の子向けの女の子のキャラクターを成人男性が利用するという話になるとそこには性的な意味合いなどが含まれることがあり、フェミ側が批判出来るのはこの部分だけであるはずなのだが、こういった場合にオタク側は狡猾に議論を誘導し、そのキャラクター本来の子供向け女性向けであるという属性を使って問題ないと反論する。(ディズニーだって作ってるじゃないか!)


まあそんなこんなでただの罵り合いになるんじゃないかなって思うわけです。

フェミの人達としてはキャラクターそのものへの批判は女性も子供も全てを敵に回すことになって圧倒的に無理筋なので、そのキャラクターに対する成人男性の消費の構造を暴かなければならない。これには頭を使う必要があって勢いだけでは無理なので、もうちょっと落ち着いてオタクの人達の話を聞いたりしながら意見を組み立ててみてもいいんじゃないかなって思うわけです。

オタクの人達も、論破のための狡猾さをすこし捨てて、もう少し真摯にフェミの人達の話に返答してみた方が誠実なんじゃないかなって思います。