どう振る舞うか?

京アニの件で、SNS上で各人がどのように振る舞うべきかに焦点が当たっているのは、今までにない現象だと思う。


いろいろとリツイートなどをして言及し続けている人もいるが、一方で普段どおりに何事もなかったかのように振る舞うべきだという意見も大きい。おそらくこれは震災を起点としたここ10年のSNS上で起こった様々な事からの教訓から来ているものだろう。


まあしかし、個人的にはどっちでもいいのだろうと思う。例えば、話題に出さず普段どおりにしていようというのも一見すると一理ある。情動感染というのはたしかに問題なのだ。しかし、普段通りにしていようというのは、事件について言及している人が一定数いるから成り立つ考え方ではある。あれだけの事件が起こって、誰も話題にしたがらなかったらそれこそ異常な状況だろう。


まあつまり、言及しすぎてもいけないし、話題を遠ざけすぎてもいけない。全体としてバランスが取れていれば各人どちらで振る舞ってもいいだろう。


それよりも近年のSNSの問題は、一時的な爆発的な反応と、その後の食傷感だろう。この世界には簡単に飽きてはいけないものがあると思うのだ。ほどよいバランスで、ほどよい頻度で、持続的にこの事件を追っていくようにしたい。僕にとって人生で一番楽しかった時期はゼロ年代で、京都アニメーションはその中心にあった集団で、当時からの中心メンバーが何人も犠牲になっているという憶測も飛び交っていて、かなり堪えているが、ほどよいバランスで、ほどよい頻度で、持続的にやっていこう。