『パラノイア / 初音ミク』制作記
またまた久しぶりに曲をうpしました。
ようつべにも
パラノイア / 初音ミク - YouTube
年々再生数が落ちていっている感じがするけど、まあしょうがないかなあ。もう少し曲作りの頻度を高めたいところです。
本格的にDTMを始めて10年くらいちょこちょことやってきたのだけれど、その中でも今回はわりとDTMが上手くできたような気がします。なのでメモがてら。
使用したソフトシンセ
マルチ音源のHALionがメインで、ドラムとベースは専用音源使いました。
XLN Audio Addictive Drums 2 ソフトウェアドラム音源 スタンドアローン / VST / AU / AAX対応
- 出版社/メーカー: XLN Audio
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
Steinberg スタインバーグ バーチャルサンプラー サウンドクリエイションシステム HAlion 6 通常版
- 出版社/メーカー: Steinberg(スタインバーグ)
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
その他、ギターは自分で弾いて録音していて、ノイズや効果音系はニコニコモンズからお借りしました。
使用したプラグイン
マキシマイザーはInvisibleLimiter。これがなかなかよくて、マスタートラックの音量をガンガン上げてもそれなりに破綻せずに鳴ってくれる気がします。Cubase付属のマルチバンドコンプで少し潰した後、InvisibleLimiterでバコンと音圧を一般的なレベルまで上げて、その状態で各トラックをミックスし直してバランスを調整した感じです。
aom-factory.jp
今回はWavesのDoublerを使ってみました。原音のピッチとタイミングを少しずらした音を重ねて鳴らしてくれるプラグインで、多重録音したような音の広がりを再現するとかいうやつ。右のギターに挿してます。ギターの壁とかいう言葉があるようで、CDとか聴いてると左右2本のギターが鳴っているように聞こえるけど、実際は4本弾いて重ねて鳴らしてるとかで、そうすると音に厚みが出るらしい。まあ、効果のほどはよくわからないけど、今回使ってみました。
https://www.waves.com/plugins/doubler
前回に引き続きR-Bassを多用してます。低音専用のエキサイターです。なかなかがっつり低音が持ち上がります。がっつりかけるとなかなか効果がきついので、薄くかけてる感じです。ボーカルやギターやベースなど、いろいろなトラックにつかってます。
www.minet.jp
Vocalの処理にはNectarを使っています。僕が持っているのはかなり昔に買ったもので、Windows10にインストール出来るか出来ないかの瀬戸際な感じです(^^;)これはボーカル専用のマルチエフェクターで、とりあえずこれさえあればボーカルでやりたいことはだいたい出来るような気がします。
www.tacsystem.com
ミックス/マスタリング
いつもの沼パート。ミックスとマスタリング。今回もけっきょく1か月以上この工程だけに費やしてしまいました。まあたぶんヘッドホンでミックスしているのが良くないのですが、なかなか日本の一般的な住宅事情だとスピーカーミックスはやりにくいところです。
今回は今までとけっこう変えたのが、オケの中低音域(150Hz~500Hzくらいあたりでしょうか)のあたりをイコライザーでがっつり削りました。もうほんと、こんなに削っちゃっていいのかなと思いながら。その分ギターは100Hz~200Hzでしっかり鳴るようにして、音の太さをカバー。
それで100Hz~ギターががっつり鳴っていて音域的にベースと被るので、ベースの音量をかなり絞りました。低音で何か鳴ってる感はありますが、注意して聴かないとベースラインが聴こえないくらいの感じになってると思います。
あと、今までバスドラムはあまり存在感がない方が好みだったのですが、今回はかなり全面に出てきてます。スネアより目立つくらいになってますかね。あまりバスドラムを強調するとバスドラムに支配されてしまう感があまり好きじゃないのですが、まあやっぱりエレクトロミュージックの流れもあって、バスドラムが一番前に出てくる感じが主流ですかねえ。
それで人の歌声も300Hz~600Hzあたりが中心なので、オケの中低音域を削るとボーカルのその音域が十分聴こえるようになって、それなりにミックスしやすい感じになりますかね~。
なんとなく今までリバーブは薄い方がいいとかいう話を鵜呑みにして生きてきたのですが、今回はけっこうがっつりかけています。やっぱり音の質感としてはリバーブの層が原音全体を包んでいる感じが分かるくらいがいい気がします。リバーブのローカットを何Hzに入れればいいのかはなかなかよく分からないです。今回は450Hzくらいでローカットしています。Cubase付属のものを使っているのですが、リバーブは何か評判の良い専用のプラグインを買ってみてもいいかもしれません。
まあそんなこんなで、今回は音圧もそれなりに出ている気がするし、今までの中ではそれなりにミックスは上手くいったような気がします。まあただこれは曲作る時点からミックスのことを意識した構成にしていたので、もっとカオスな感じの、ストリングスとかがっつり鳴ってる系で上手くできるかはまた別問題かもしれません。