10年後の仕事図鑑 / 堀江貴文・落合陽一

ホリエモンと落合陽一の共著。インターネットの普及とAIの爆発的進化により急速に進む労働環境の変化についての本。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑


AIやロボット工学の発達により、多くの職業は機械で代替可能になる。最終的にはコストの問題で、人がやった方が効率がよければ人がやるし、機械がやった方が効率がよければ機械がやるようになっていく。また、インターネットの普及により誰でも無数の知識に簡単にアクセス出来るようになった今の時代では、”学校教育”というものも本質的に変わっていくだろう。


本著では様々な職業についてのこれからの予測が1つのテーマになっている。とはいっても、本著中でホリエモンが述べているように、未来は予測不可能なので個別具体的な職業についてどうなるかというのは手相占いのようなもので当てにはならない。しかし激動の時代であることはたしかであり、本著のもう1つのテーマが、激動な時代にどのようなスタンスで生きていくべきかである。


それほど読むのが大変な本ではないので細かいことは置いとくとして、ホリエモンの言っていることは一貫してとてもシンプルで「今を全力で生きる」である。未来の事も過去の事も考える必要はなく、今楽しいことを全力でやろうということだ。


これはニーチェの思想と似ている。絶対善も絶対悪もなく、永劫回帰する本質的に無意味なこの世界で、今この瞬間を全力で肯定して生きていくことが大切である。