日本代表 vs コートジボワール代表 の敗因を考える

サッカー大好きなので書かないわけにはいかないな。

①左サイドのDFのバランスがおかしい
日本代表は前半開始直後から左サイド(相手の右サイド)を起点にされてどんどん攻められてしまいました。相手のセンタリングのミスやシュートミスに助けられて失点に至ったのは後半になってからですが、前半からいつ失点してもおかしくな状態でした。長友が負けてたとか香川がDF下手とかいう話ではなく、単に数的優位を作られてましたね。
これは香川真司の諸刃の剣というか、香川は攻撃の時にポジションを中央に寄せるので、日本代表は守備を開始する時に特に左サイドのフォーメーションが大きく崩れた状態からスタートすることになってしまいます。
サッカーでは攻撃する時に基本ポジションからの上下移動だけで攻めるのが一番安定するやり方で、かつてのイタリア代表のカテナチオとかはこういうやり方でした。まあ日本代表が攻撃的サッカーを目指すということは、このリスクと向き合っていかないといけないわけで、コートジボワール戦ではその弱点を本当に上手いことやられてしまいました。(研究されていた!?)
同点弾のシーンもそんな感じで、香川が中央にいる時にボールロストしてから左サイドを1対2にされてフリーでセンタリングを上げられてしまいました。

ここは戦術的に修正可能なところではあります。ストロングポイントどころかウィークポイントにされてしまった日本の左サイド。ギリシャ戦以降、香川真司サイドハーフとしてのタスクをどれだけ任せるのか。興味深いところです。


②ブラジル戦で見えた課題を対策してこなかった
まだ記憶に新しいコンフェデレーションズカップのブラジル戦での完敗。そこで分かったのは、中盤のプレスをドリブルでかわしてくる相手に対して、日本代表の戦術が全く機能しなくなるということでした。コートジボワールの選手たちもみなクオリティが高くてプレスに行っても取れないばかりか抜かれてしまうシーンが多々ありました。
ブラジル戦以降、オランダ等の強豪国相手の強化試合はこなしてきましたが、相手のDFとか守備的MFとかがプレスを抜きにかかってくるような相手とは試合をしてきませんでした。このグループではコートジボワールとコロンビアという個人能力に長けたチームがいるので、何かしら対策しておかなければいけなかったかもしれません。

これは今更どうしようもないので、コロンビアの守備的な選手のドリブルスキルが低い事を期待するしかないですね。


③謎のパスミス問題
これは原因がよくわからないのですが、とにかくイージーなパスミス/ボールロストを連発してしまいました。相手は強豪コートジボワールですから、悪い位置でのボールロストからの鋭いカウンターを仕掛けられまくったわけです。あれで2失点ですんだのは、吉田麻也を中心としたDFラインの奮闘があったからだと思います。この試合で唯一良かった点でしょうか・・・。最終ラインはコンディション良さそうです。
また、サッカーは心理ゲームでもありますから、安易なボールロストが何回も続くと日本代表の最大の長所である味方同士が連動した攻撃というのが出来なくなります。せっかくフリーランニングで前線まで上がったと思ったら味方が簡単にボールを奪われて、今度は全力疾走で自陣まで戻るというのを繰り返していると嫌になってくるものです。

今大会でスペインがオランダに大敗した時の現象ですが、前半はスペイン代表が優位に試合を進めていました。しかし後半になり土砂降りの雨が降り注いでからスペイン代表の様子が明らかにおかしくなり、まさかの5失点での大敗という結果になりました。連日の土砂降りがグラウンダーパス主体のパスサッカーに悪影響を及ぼしているのでしょうか。

まあそれは分かりませんが、とにかく日本代表みんなで「フリーな味方がいて、パスコースもある状態で、自分もある程度フリーになっている状態で、パスミスする」というなんだか大変なことになってしまっていたので、最低でもこの現象を改善しないことにはどのチームを相手にしても勝てないでしょうね。いったいなんだったんでしょう。


コートジボワール強い
つえー


ドログバやばい
まじ半端ない