2019-01-01から1年間の記事一覧

コミュニティの時代

こんな増田がいた。anond.hatelabo.jp ある作品及び同人界隈のファンだったが、その界隈のノリにうんざりして、作品そのものも見るのも嫌になったという話。 以前もそれらしいことを書いたけれど、SNSがあるので今はおそらく何をやってもコミュニティがつい…

青の青さらしさと、+のプラスらしさについて

ゲンロンカフェで東浩紀さんと茂木健一郎さんとの対談イベントがニコ生で配信されていた。この対談は一時期シリーズ化されていたものだったのだけれど、茂木さんが過去回で暴走しまくったわりに中身がほとんどないというのを繰り広げた(それはそれで面白か…

電車釣行での持ち物

最近よく釣りに行くのだけど、車がないので移動はもっぱら電車。 でも大都会東京の電車にデカい釣り竿とかクーラーボックスとかを持ちこんでの移動はさすがに気が引ける。そんなわけで、なるべく釣り感を少ない状態で電車での移動が出来るように色々と道具集…

加速する世界

ホリエモンやメンタリストDaiGoさんはN国に夢中のようだ。www.sanspo.com www.bookservice.jp また別の世界では、オタクvsフェミニストの二項対立に忙しい。いままさに起きているのは「男性特権を許さない市民の会」と化していくフェミニストなのだけど、わ…

連帯の強さと、弱い連帯のオルタナティブ

こちらの記事、最近僕も同じことを考えてた。p-shirokuma.hatenadiary.com SNS上でオタクコミュニティが作られて、アニメオタクになるのとオタクコミュニティに入るのとがイコールになりつつある昨今。かつてコミュニティに馴染めない痛い人の受け皿となって…

人生のみじかさについて / セネカ

通勤中に時間が余ったのでKindleをあさったら、「人生のみじかさについて」という本があったので読んだ。いつの間にか購入してダウンロードしていたみたいだった。情報過多の時代になって記憶力の低下が著しい。人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)作者…

放浪する

いわゆるサブカルチャー的なクラスタから距離を取ろうと思った。まあ、けものフレンズが流行ったあたりでかなりついていけなくなっていたので決断すべきだったのかもしれない。 京アニ事件が起こった際の悠木碧さんのこのツイートを見た時、これはいよいよ僕…

接続過剰

千葉雅也さんのアメリカ紀行を読んでいる。アメリカ紀行作者: 千葉雅也出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/05/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る まだ途中までしか読んでいないので、おいおいこの本の感想も書くかもしれない。 それとは別に…

【感想】マンガでわかるイスラムvsユダヤ / 古城 武司・吉村 作治

先日読んだ群集心理の漫画版が面白かったので、マンガで分かる的なものをいろいろ読んでみようという事で、この本を読んだ。面白かった。マンガでわかるイスラムvs.ユダヤ 中東3000年の歴史出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2015/04/23メデ…

ミニマリストのYoutubeばかりみている

ちかごろ、Youtubeでミニマリストの人の動画をよくみてるのだけれど、これがなかなか面白い。 ミニマリストタケルさんはミニマリスト界ではなかなかの大物な感じだろうか。ミニマリストの動画を見始めたきっかけになった人。www.youtube.com 個人的に好きな…

『パラノイア / 初音ミク』制作記

またまた久しぶりに曲をうpしました。パラノイア / 初音ミクようつべにも パラノイア / 初音ミク - YouTube 年々再生数が落ちていっている感じがするけど、まあしょうがないかなあ。もう少し曲作りの頻度を高めたいところです。 本格的にDTMを始めて10年く…

【感想】群集心理 / ギュスターヴ・ル・ボン, 桜井 成夫

群集心理をコミカライズしたものがあったので読んでみた。群衆心理 (まんが学術文庫)作者: Team バンミカス,ル・ボン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/08/13メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 19世紀末の心理学者のルボンさんの「群集心理」が…

『天気の子』の感想

だいぶ前になってしまったけど、新海誠監督の天気の子を観てきた。そういえば感想をどこにも書いていなかったので簡単に書いておこう。 tenkinoko.com 映画を見始めた時の第一印象としては、「雨」に振り切ったなという感じ。 新海誠監督といったらやっぱり…

釣った魚を食べるということ

幸せに生きるためにはという話は色々あるし、幸福実現党なんていうのもあったりしてうさん臭さしかなくなってきている昨今ですが、まあそれでも幸せについて考えなければ何をしているのか分からないので、幸せに生きていくということについて少し書く。 とこ…

加害者の哲学

東浩紀さんが、反出生主義のようなものへの抵抗として「加害者」の側から考えるという事をおっしゃっている。note.mu まあ、内容としては東さんが今まで言ってきた事そのままで、「家族の哲学」に直結している話なのだけれど、「加害者」という概念を打ち出…

インターネットとナショナリズム

インターネットにより社会の細分化と人々の分断が進むと、全体をまとめるものが求められるようになる。それがナショナリズムであり、否定神学的連帯であり、トランプであり反安倍でありN国党である。基本的には友と敵との線引きという発想で、全体をまとめる…

多様性を指向し差別を否定すると分断に向かう

先日、昔のインターネットは、様々なアイデンティティを内包していた1つのコミュニティだったからよかったというような記事を書いたけど、なぜそんなことが可能だったのかを悶々と考えていた。 たどり着いた答えは、使い古されたシンプルな考え方だ。友敵理…

ニコ論壇の終焉

2010年代も終わろうという2019年、色々起こっている。色々と節目をむかえているのかもしれない。 京アニの事件は象徴的な出来事かもしれない。絶望的な気分になるのは、あの事件は文化史視点からも語られるべきだと思うのだが、誰もその視点から語ることが出…

昔のインターネットはよかった?/誤配のあるコミュニティ

昔のインターネットはよかったというのはSNSなどで定期的に見かける話題だ。僕もゼロ年代好きだったから、もちろんその感覚がある。 しかしその理由になると途端によく分からない感じになる。もっと和気あいあいとしてみんな優しかった、という話も当時を美…

吉本興業のやつ

一応両者の会見は見たが。うーん。世間では吉本がひどいという感じになっているけど、吉本側の会見も素直に聞くと、まじでどうでもいいことで大騒ぎしてるのではないかとしか思えない内容になってくる。 両者の会見の内容を素直に聞いて要約すると、以下の三…

選挙に行こうと、言いすぎてはいけない

PDCAまわしていこ選挙のことで彼女と喧嘩までしたんだけどな、どこの政党を支持するとかって話じゃないんですわ。「わからないものはわからない」って言われたんです。学校で政治や選挙のことなんか教えられてないから、選挙に行けとか言われると上から目線…

どう振る舞うか?

京アニの件で、SNS上で各人がどのように振る舞うべきかに焦点が当たっているのは、今までにない現象だと思う。 いろいろとリツイートなどをして言及し続けている人もいるが、一方で普段どおりに何事もなかったかのように振る舞うべきだという意見も大きい。…

無差別殺人

無差別殺人が起こると様々な原因の憶測が飛び交うが、根本的な原因は、人間社会を構成する我々だれもが殺人事件を起こす能力を持っているということだろう。落ち着いて考えるとなかなか怖い話ではあるが、無差別かつ自己犠牲前提であれば10人程度殺傷する能…

【感想】負け犬の遠吠え / 酒井順子

30歳を超えて結婚していない女性を「負け犬」の定義にして、自身含め負け犬についてざっくばらんに語っている本。現代の未婚社会を語る上で古典ともいえる名著だろう。負け犬の遠吠え作者: 酒井順子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10/28メディア: 単行…

【感想】孤独の意味も、女であることの味わいも / 三浦瑠璃

三浦瑠璃さんが自らの半生を語った自伝。孤独の意味も、女であることの味わいも作者: 三浦瑠麗出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/05/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る もともと三浦瑠璃さんは好きなのだ。三浦瑠璃さんはワイドナショーとか…

ひきこもりと殺人犯とは全くの別物である

まあ、こんなことを書くこともはばかれることではあるのだけれど。 先日の川崎の事件が引き起こした社会の感情のうねりは巨大だ。被害にあった児童や親御さんの想いを想像するといたたまれない事件だし、感情的に揺さぶられるのはとてもわかる。その結果起き…

今から振り返る『涼宮ハルヒの憂鬱』とゼロ年代

ふと思い立って涼宮ハルヒの憂鬱を見返してみた。ニコ動でみたけど、今ではきっと色々なサービスで安価に観れるのだろう。ニコ動で観るにはDアニメストアの月額契約が必要だ。 www.nicovideo.jp 久し振りに観るとこれがなかなか心を打つ作品で、とにかく今は…

多様性 / 共生 の構築

多様性が大切という文脈においては、佐々木俊尚さんが言ってるこの話が主流の考え方だろう。多様性とは、自分にとっては不快で嫌いなものであっても許容すること。 https://t.co/a11OibYx4i— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) February 4, 2019 「多様性とは、…

「老害」について

「老害」というのはSNSの台頭と共に非常によく聴くようになった言葉。年配者が若者に意見をすると「老害」といってウザがられる。あるいは最近では、高齢者が子供を交通事故で死なせてしまうのがどうしても許せず、高齢者全員から免許をはく奪するべきという…

【感想】看護師という生き方 / 近藤仁美

看護の現場で35年以上働いてきたベテラン看護師の方が書く看護師という生き方。看護師という生き方 (イースト新書Q)作者: 近藤仁美出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2018/09/09メディア: 新書この商品を含むブログを見る 僕は基本的に病院が苦手な…