インターネットとナショナリズム

インターネットにより社会の細分化と人々の分断が進むと、全体をまとめるものが求められるようになる。それがナショナリズムであり、否定神学的連帯であり、トランプであり反安倍でありN国党である。基本的には友と敵との線引きという発想で、全体をまとめるための思想としては、今のところこれに代わるものはない。




東浩紀さんが家族を推しているのは、家族は友敵でない方法でのまとまりを作れているように見えるからだろう。たしかに、(特に現代の核家族では)家族vs外部という対立はあまり見かけない。むしろ、家族の構成員はそれぞれが外部に出ることを求める。にもかかわらず、連帯している。