生産性の向上

生産性の向上にはざっくり2つの側面がある。農業や工業など作った分だけ売れる目処がある産業の場合、生産性を向上することで売り上げが増加する。一方で、情報産業やサービス業などは最終的には市民の時間という有限リソースを奪い合う形になるため売上に一定の制限がある。その中で生産性を高めることで人員は削減される。


前者の場合は構成員の幸福度は問題なく向上するが、後者の場合は、削減された人員分まで考慮すると全体の幸福度はむしろ下がっている。つまり、生産性の向上というのは、利益の増加が見込めるか、あるいは人員削減により職を失った人が新しい環境で挑戦できる仕組みとセットになっている必要がある。そうでない場合は全体の幸福度は低下する。